気温とともに気分も上がる私です。
新生活がはじまる方時期になると、ブログやtwitterで新社会人へのメッセージがたくさん上がるので、私も「新生活を始める方へ向けたエントリーを書きたい!」と、筆を取った次第であります。
元ソルジャーとして、社会の荒波を乗りこなすための航海術を教えるべきなのでしょうが、あいにく今はほぼ無職。
あんまり偉そうなことも言えないなーと思い、書いては消し、書いては消しを3回くらいして思い出しました。
上京して3年くらい、自炊で失敗し続けたことを。
ということで、この記事ではこの春から自炊を始めようとしている方へ!
自炊初心者が陥りがちな「100均の罠」と100均で買っていいキッチンアイテム・買っちゃダメなキッチンアイテムをお届けします。
100均は桃源郷じゃない。魔境だ!
100均で買えるおすすめのキッチンアイテムを紹介する前に、自炊初心者の方には心を落ち着けて聞いてほしいことがある。
キッチンアイテムを揃えようと思った時、おそらくみんな「調理器具 一人暮らし」とかでググりますね?
最近だったらSNSとかYouTubeとかで検索かけるかもしれない。
情報化社会のこのご時世ですから、自炊に必要なもの、便利なもののリストは先人が画面上にキレイにまとめてくれているわけです。
しかし、これらを買おうと、街へ繰り出して気づくのです。
これから世に出る10〜20代の方だと、キッチンアイテム以外にも欲しいものがいっぱいありますよね。
少ない初任給や仕送りから資金を捻出するわけですから、なるべく安く済ませたい!
そんな気持ちで、ふと、隣の売り場に目をやると……
あやしく光る「ダイソー*1」の看板。
フラフラと吸い寄せられるように100円ショップへ足を踏み入れると、
すべて、今まで眺めていたものが10分の1くらいの値段で販売されているではないですか!
ここはまさに桃源郷。
欲しいものを手に入れるために、何かを失うという、つらみも悲しみは限りなく少なく
ほしかったものが手に入るパラダイス。
穢れを知らない若者の目には、夢のような空間に映ることでしょう。
しかし、世の中には「やすかろうわるかろう」という言葉がある。
そんなこと誰だって頭ではわかっているだろうけど、実際に体験して理解するのとは違うということ。
それを今日伝えたい。
この10年間。
数限りない、買い物で、失敗に失敗を繰り返し続けてきた、キング・オブ・キング。
負け犬買い物王の……私が!
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100均で買っちゃダメなキッチンアイテム
というわけで前置きがやっぱり長かったですが、本題。
まずは、どんなに魅力的に見えても、あとから後悔する可能性が非常に高いので、買うのはやめたほうがいい100均アイテムをご紹介します。
人によって感じ方は違うと思うけれど、ちゃんと理由もあるから、もし買う場合は覚悟してね! って話です。
食器
私の100均人生の中で一番失敗率というか後悔率が高いのが、食器。
自炊をはじめて、とりあえず食べものを盛り付ける皿が必要になるんだけど、お皿とか茶碗とかって本当にピンきりなんですよ。
新生活を始めたばかりの若者では、よっぽどのマニアじゃないと良し悪しなんかわからないから、ついテキトーに買ってしまうんですけど、本当にテキトーに買ってしまった陶器や磁器で良かったことなど何もない。
自炊にも慣れ、おいしそうな料理が作れるようになっても、皿のせいで台無しということが多々あった。
割れたら、次はいいやつを買おうと思っていても、なぜか100均の皿は割れない。
割れていない皿を捨てることは……100円だとしても、よっぽどの根性がないとなかなか難しいものです!
なので、お皿は1枚でいいから、自分の好きなものを買うことをおすすめします。
私は、ちょっといい食器に買えた途端、ごはんをつくるのが楽しみになり、洗い物も放置しなくなりました!
ちょっと良いお皿をお得に手に入れる方法
ラップ
たかがラップ、されどラップなのですが、こればっかりはメーカー品をおすすめします。
本当にちょっとのことなのですが、カッター部分の切れ味、くっつきやすさ、はがしやすさ、ロールの外れにくさ……などなど、
上げればキリがないのですが、メーカー品の細部に渡る工夫には頭が上がりません。
しかも、メーカー品を買っても200円くらいなので、コストの面ではそれほど節約になっていないのです。
ラップを取り出そうとして、勢い良く引っ張りすぎると、箱からロールが飛び出し、後戻りできない状態になり、真夜中に叫び出す羽目になります。
お仕事やお勉強で大変な新生活ですから、そんなことでストレスを溜めてほしくありません。
なので、50円くらいケチらないでメーカー品を買いましょう!
ドラッグストアとかで安いとき、98円とかで買えることもありますし!
包丁・ピーラー
最後に刃物。
これは絶対にいきなりいいやつ買ってください。
安い包丁は、総じて切れない。
慣れていない人が切れない包丁を使うと、上手く切れないので超イライラします。
キャベツの千切りが短冊切りになるくらい上手く切れません。最悪の場合、指を切ってしまうこともあります。(経験済み)
そんなわけで、切れない包丁は人を料理嫌いにします。
また、ピーラーも同じ。
ピーラーは特に刃を研ぐことができないので、挽回しようがありません。
私はピーラーで皮をむかないのですが、切れないピーラーは手首を切ってしまいそうで本当に怖い。
いい包丁といっても数万円するものではなく、3,000円くらいで買えるものでいいと思います。
ディスカウントショップで1,000円程度のものは100均とそんなに変わらない気がしたので、おすすめしません。
ちなみに私はヘンケルスの三徳包丁とペティナイフを使っています。
私が愛読している、奥さま向け物欲雑誌「LDK」の最新号(2017年5月号)の包丁特集では、結構クソミソに書かれていましたが、私は結構切れ味が良くて気に入っています。
これを使い始めて、ようやくキャベツをちゃんとした千切りにできるようになりました。
ちなみに、LDKの包丁特集で総合1位だった「ミソノ 三徳包丁」は8,000円近くするのでちょっとおすすめし難いですが、
2位の「下村工業 ネオヴェルダン」は1,736円と、かなりリーズナブル。
この値段で、1位のミソノに迫るクオリティとのことなので、私も試してみたいものです。
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100均のおすすめキッチンアイテム
「買っちゃダメ!」ばっかりだと、つまらないので、意外と盲点になりがちなものを中心に、100均のおすすめキッチンアイテムも並べておきます。
使い捨てビニール手袋
ハンバーグや餃子を作る時によく登場する使い捨てのビニール手袋。
100枚入りのものを100均以外で買おうとすると300円〜500円くらいするので、かなり買いだと思います。
使い勝手も実はさほど変わらないし、使ったらすぐ捨てるものなので、100円のもので十分です。
「ハンバーグとか、そんな面倒な料理、自炊初心者は作らないでしょ!」と、ツッコミを入れた方、正解です。
ものぐさ主婦の私も、そんな面倒な料理、月に1回くらいしか作りません。
では、ビニール手袋を何に使っているのかというと……主に掃除です。
排水口や、油汚れなど、ヌルヌルベトベトするものって、とにかく触りたくないですよね。
自炊デビューしたての頃、排水口の掃除という概念がなかった私は、夏場に異臭を発したシンクのフタを開けて、恐怖に打ち震えた日を忘れません。
なので、この春から自炊を始める方が夏に打ち震えないように、今からお伝えしておきたいと思います。
排水口のヌメリとり
排水口の掃除を少しだけ楽にしてくれるアイテム。これがあるのとないのでは全然違います。
カゴの部分に仕込んでおくと、水を流す時に少しずつ溶け出し、ヌメヌメを軽減してくれます。
これをつけて置くだけで、1週間に1回やらないといけない排水溝掃除が、2週間に1回くらいで済むようになり、夏場の異臭騒ぎ、コバエ騒動の回数も激減するはず。
長らくメーカー品を使用していたのですが、100均のものでもそれほど効果に違いが見られなかったので、最近は100均のものを1ヶ月に1回交換しています。
2回分で100円なのは、かなりお得かと思います。
スパチュラ・スクレイパー
自炊デビュー時にいきなり買うことは少ないであろう調理器具。
しかし、これを手に入れたとき、私は「もっと早く買っておけばよかった!」と己の若さを後悔したものです。
スパチュラ(ゴムベラ)は、弾力のあるゴム製の部分で、混ぜたり・すくったり・裏ごししたりすることが得意。
キッチン・スクレイパーは、スパチュラよりも少し固めで、パンなどの生地を切り分けたりするのが得意な調理器具です。
……という風に書くと、お菓子作り以外ではあんまり出番がないように思われるんですけど、
コレ、鍋の掃除にすんごい便利なんですよ。
特に、カレーの時!
カレーって、作り方がかんたん、作り置きもできるので、一人暮らしの自炊初心者にはありがたい料理なんですけど、私が自炊初心者だった頃、カレーは逆に面倒くさくて嫌だった。
作るのはかんたんなんだけど、鍋や皿を洗うのが、嫌で嫌で嫌でしょうがなかったんです!
私は本当にアホなので、初めてカレーを作った時はいきなりスポンジで、カレーの付いた鍋を洗いはじめ、スポンジが一発でダメになりました。
次は「水で流してからスポンジで洗う」という手段を思いついたのですが、そうすると排水口が恐ろしい勢いで詰まり夏の異臭騒ぎに……。
それから長らくキッチンペーパーで拭いてから、つけ置きして洗うという手段を用いていたのですが、カレーのたびに消費される大量の紙を見るのは辛いですよね。あとペーパー捨てたゴミ箱も臭くなります。
でも、スクレイパーさえあれば、皿に付いたカレーをギュッとまとめて、ポリ袋やラップにポイッと流し込んで、小さく畳んでゴミ箱にポイすれば、OK。
コレを知ってから、カレーを作る頻度が増えました。
ちなみに、カレーの汚れ取りに使っていると、ゴムの部分がすぐに変色するので、100均のもので十分です。製菓用にはちょっといいやつを買ってください。
キッチンばさみ
自炊初心者の強い味方。キッチンばさみ。
刃物なので、もっといいの買ったほうが良さそうに思えるのですが、1,000円くらいのものと比較してもほとんど変わりなかったので100均で十分だと思います。
包丁が苦手な人はもちろん、ネギをちょっと切りたい時とか、まな板洗うのめんどくさいときにも便利。
これで野菜も肉も、魚も切れちゃいます。
うちで使っている100均のやつは、もう5年くらい使っているんだけど、全然切れ味も変わらない。
2020年3月3日追記
この記事の初稿から約3年が経過していますが、このハサミまだ使ってます。8年ほぼ毎日使ってます。本当にすごいやつです。
トング
最近かなりメジャーになってきた調理器具。
10年前は料理に使うものではなくパン屋さんにあるものだったので、使い始めるまで抵抗があったのですが、導入してみるとすんごい便利!
菜箸でハサミにくい麺とか、菜箸で混ぜにくい野菜炒めとか、とにかくいろんなものに使える!
今はニトリのやつ(上の写真)を使っているんだけど、前使っていた100均のは3年くらい大丈夫でした。
最終的にゴムの部分がちぎれちゃって、最近買い替えたんだけど、グリップ感も良かったし、重さもちょうどよかった。
今使っているニトリのやつは、それに比べるとしっかりしすぎて、重たい上に、バネがちゃんとしすぎて握りにくい。
100均くらいのテキトーさのほうが使いやすかったと思う昨今です。
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まとめ
以上、自炊生活10周年を記念して、100均のキッチンアイテムをまとめてみましたが……どう? 意外と失敗してるでしょ。
ただ、失敗に失敗を重ねながらも、少しずつ良いものが選べるようになるのも醍醐味だったりします。
お母さんも、名のあるシェフも一度や二度……いや、多分それ以上は失敗してます。
だから失敗しても「自分にはできない!」と、思い込まないで欲しいなーと思って書きました。
もしかしたら道具一つでいろんなことが変わるかもしれないからね!
そんなかんじで、頑張れ新生活!
*1:セリアでもキャンドゥでもいいけど