人生で10回目の引っ越しが決まりました。引っ越しマニアなのか……? 私(@meme_hiragino)です。
業者も無事に決まり、ダンボールが届き、着々とその日は近づいております。
今回の引っ越し業者選びにかなり難航して、決まるまで実に8社も見積もりに来てもらいました。
前回(3年前)、前々回(5年前)は、ほとんど迷わず、すんなり決まったのですが、今回は本当にね……なんかどこも高くて……。
自分の見積もりが甘かったのかと思って、友人知人に聞いても「それは高い!」と驚かれるほどに全体的に高かったんですよ!
そんなわけでこの記事では、引っ越し業者8社に見積もりを依頼した私の死闘2日間をお届けします。
引っ越しの依頼内容と8社の詳細見積もりを置いておきますので「引越し業者によってこんなに対応も見積額も違うのか……!」という参考になれば幸いです。
我が家の引っ越しの依頼内容
まずは今回の引っ越しについて。見積もり時に業者に知らせた「柊野家の引っ越し依頼内容」を公開します。
2016年柊野家の引っ越し依頼
- 距離:5km以内(市内→市内)
- 時期:2016年4月中旬(平日)
- 物件の広さ:1LDK(55平米)→3DK(62平米)
- 家族の人数:大人2人
- オプション:洗濯機の取り付け
そして2014年夏に引っ越した時のデータがこちら。
2014年柊野家の引っ越し依頼と結果
- 距離:10km以内(都内某市→隣の某市)
- 時期:2014年6月中旬(平日の時間フリー)
- 物件の広さ:1LDK(40平米)→1LDK(55平米)
- 家族の人数:大人2人
- オプション:洗濯機の取り付け
見積もり結果:容量は2tロング、ダンボール20箱で38,000円でした(そこそこ有名な引越し業者A社)
今回は荷物も増えているだろうし、超繁忙期は過ぎたとはいえ引っ越し業界的にはまだ忙しい4月中旬。
平日希望ということ差し引いても全部で5万円くらいかなー?? という見込みで臨みました。
引越し業者8社に訪問見積もりにきてもらった詳細
1社目:全国展開している引っ越し専門業者H
H社の営業さんは社会人3年目くらいかなー?という男性。黒ぶちメガネでズボンのすそ丈がジャストサイズの真面目そうな人でした。
丁寧に挨拶をして、マニュアル通り荷物を見てくれました。営業トークなどは特になし。
彼の見積もりによると……
- ダンボール:60個
- 荷物容量:22㎥ 2tトラックをピストン輸送(2回に分けて運ぶ)
- 作業員:3人
- 洗濯機取り付け:4,000円
- 見積もり合計額:115,000円

私の見積もりセオリーとして、1件目は他との価格交渉用の業者を呼ぶので、ここでは特に交渉する気はないのですが、予測を遥かに上回る高額見積もりで「繁忙期でも、土日でもなくて、市内なのに10万越えは…」と、1件目からツッコミを入れてしまいました。
それで引き出した値引額……5,000円……。
彼は特に電話で上司に確認してくれるわけでもなく、親身になって安くする方法を考えてくれるわけでもなく「良かったらお願いします」と爽やかに帰っていきました。

2社目:全国展開している大手引っ越し専門業者A
1社目から10万円越えという幸先の悪いスタートに困惑しつつも、30分後スポーツマン風のさわやかな男性営業さんがやってきました。
H社の営業さんも爽やかでしたが、さっきよりもさらにハキハキしていて彼も特に営業トークなし。最近の営業マンはゴリゴリこないものなのだろうか……。
おきまりの家財内容チェックをしてもらい、お見積もり。
- ダンボール:60個
- 荷物容量:25㎥ 3tトラック
- 作業員:3人
- 洗濯機取り付け:4,500円
- 合計:99,500円

しかし、彼はここからが1社目と違った。
まず日程の相談。

で、日程を調整した結果、税込で60,000円になりました。約4万円引き。
そこそこ値引きしてくれたので「前の業者なんか11万もしたんですよー」という話をすると
「もしかしたら、もうその日は埋まってたりして都合が悪いのかも知れませんね」とのことでした。
それなら別日の提案とかすればいいのにーーー。
予算に近くなりましたが、まだオーバーしてるので、いったんお帰りいただいて後から連絡することに。
3社目:前回利用した全国チェーンの引っ越し専門業者A
引っ越し業者はなぜか頭文字Aが多い。電話帳の一番上に載るように工夫した結果、みんなAになったという説があるけど本当なのだろうか。
そんなこんなで、3年前38,000円で我が家の引っ越しを担ってくれたA社。金額的に他と大差なければ、前回の作業がとても良かったのでここにお願いしようと思っていたのだが……。ここの営業さんがとにかくやばかった。
社会人3年目くらいとおぼしき女性なのだが、とにかく多分営業に向いていない……。
営業トークが下手とかそれ以前の問題で、話している最中に自分が何を言っているのかよくわからなくなるのか「あ、ちょっと待ってください。うんうん。大丈夫です」みたいなのを、3分に1度挟んでくる。
人の話し方も個性だからそれ自体が悪いというわけじゃないんだけど、頑張ってる感がなんか辛いし不安な感じになってきて、全然話に集中できず……。
そんな彼女の見積もり。
- ダンボール大小合わせて 80個
- 荷物容量:不明 3tトラック
- 作業員:4人
- 洗濯機取り付け:8,000円
- 合計:102,600円

ていうかダンボール80箱もいらないし! 「リピートしてくれたからがんばりますね!」って言ってくれたのにぃ!
一応、上司に電話で値引き確認するも超弱気……。
「柊野さまのお見積もりなんですけどぉ〜。あーやっぱりダメですよねー。すみませんすみません!」と、1円も値引いてくれませんでした。うーん残念。
4社目:運輸系中堅業者L
よく知らないし、名前も知らない業者でしたが、一括見積もりで返信がめっちゃ早かったので一応呼んでみました。
営業さんは30代後半の男性。いただいた名刺にそれなりの肩書きがあったので期待したのですが、お見積もり。
- ダンボール大小合わせて 60個
- 荷物容量 22㎥ 3tトラック
- 作業員:4人
- 洗濯機取り付け:8,000円
- 合計:73,440円
まあまあのお値段でましたが、これ以上のお値引きはありませんでした。
というのも、見積書がすでに値引いた状態で「ほれ見積もり」みたいな感じで提出されたので、交渉の余地もなく……。
5社目:大手運輸子会社K
普段からお世話になっているにゃんこの運輸会社。あのK社が引っ越し業務やってたんですね。私は知りませんでした。
K社の営業さんは現場っぽい人でしたが、とても穏やかそうな男性で、話もスムーズ。
そのお見積もりは……
- ダンボール 不明
- 荷物容量:22㎥ 2tトラック2台、
- 作業員:4人
- 洗濯機取り付け:基本料金に入っている
- お値段……81,920円!
うーん。やっぱり、5万円は無理なのか……。
ただ、この業者さんちゃんと交渉に応じてくださいまして「開始時間に少し余裕をいただければ」という条件付きで1万円引きにしてくれました。
6社目:某鉄道子会社K
この業者の営業さんはめっちゃ現場っぽい感じで、多分営業も現場もがんばってるんだろうなーっていう雰囲気でした。丁寧ではないけれど、話が早い雰囲気で私は話しやすかったです。
ただし、その見積もりは……
- ダンボール 不明
- 荷物容量 不明
- 作業員:不明
- 洗濯機取り付け:基本料金に含まれる
- お値段:84,000円
うーん。見積書がおおざっぱすぎて判断がつきませんが。10万円は高すぎるとしても、やっぱりコレくらいなのかしらね。
「今一番安いところはいくらですか?」と聞かれたので「A社の6万円」と答えると「それはA社に頼んだ方が良いと思います!」と言われて終了。
業界的にA社が6万円なら勝ち目ないんですかね……。
7社目:地域密着系中小引っ越し専門業者D
次の業者を待っているとD社から入電。「前の予定が早く終わったので早く行ってもいいですか?」とのこと。
他の業者とバッティングしそうなので予定通りにきてほしい旨を伝えると、「ちなみに、今一番安いとこってーどこっすかー?A社はいくらですかぁー?」と、電話で聞かれました。
「6万円」だと答えると……
「うちA社の子会社なんですけど、A社にけんか売るつもりないんで、今回は辞退させていただきます」
と、一方的に断られた。
だったら、その分他の業者呼ぶから昨日予約入れたときにさっさと断って。
8社目:地域密着系中小引っ越し専門業者M
ついに最後の業者。これで5万円台が出なければ、もう絶対6万円のA社にした方が良いのだろうな……と絶望していると、やってきたのはゴリゴリ営業マン。
私を褒める、家においてあるものを褒める、何かしら褒める。イメージ通りの営業の人がついにきたのだ。
しかも彼の見積もりはひと味違った!
- ダンボール大小 50個
- 荷物容量 不明 3tトラック
- 作業員:3人
- 洗濯機取り付け:基本料金に含まれる
- 合計:54,000円!

諦めかけた夢の5万円だいがついに出ました。
すぐに会社に電話してくれたし、即決価格、エコ割り(ダンボールがリサイクル)、近距離、初回お試し……などなど、ありとあらゆる割引の理由をつけて、私がお願いした6万円以下を遥かに下回る金額で請け負ってくれました!
まあ、あとはクオリティ次第なので、すばらしければ社名公表します。
ダメだったら……伏せときますね。笑
引っ越し業者8社の見積もりまとめ
そんなこんなで、なんとか決定した引っ越し業者。
引っ張って引っ張って最後に来た業者に頼んでいるので、順番をうまいこと編集していると思われそうなのですが、本当に最後の最後諦めかけたところで最安の業者が現れました。
どんなに高い見積もりを出されても、最初のほうできた業者に即決を迫られても、諦めずに複数社に見積もりをとることをおすすめします。
もちろん訪問見積もりは対応も時間調整も本当に面倒くさいので、お金があって時間がない方はこのかぎりではありません。
2020年3月11日
2016年春の引っ越しで決定した最安値の業者ですが……営業やコールセンターの対応は悪くなかったのですが、作業員がモノは壊すわ、約束は守らないわでダメダメすぎました。
そしてこの記事を書いてから3年後の2019年、またまた引っ越し。今度は超大手のA社(この記事で6万円の見積もりを出した)にやってもらったら、とんでもなくクオリティが高くてびっくりしました。
これまで値段重視で引越し業者を選んできたので、対応の悪さは目をつぶってきたのですが、A社の作業を見ると業界大手なのもわかる気がします。
この記事を書き直して振り返ってみてA社が6万円だったなら、A社に頼めばよかったなぁ……という結論で、この記事の締めとさせていただきます。