夫の転勤で東京から札幌に引っ越すことになりました。
35年の私の人生ですでに11回目となる引っ越しなのですが、今回は初の子連れの上、1000km超えの長距離引っ越しということでかなり気合いを入れて取り組んでいます。
引っ越しの過程で多くの人が一番楽しい物件探し。
これまでは引っ越したいエリアの不動産屋さんに直接赴いて、その場で条件に見合った物件を紹介してもらうというスタイルがメインだったのですが、0歳児を連れて何軒も不動産屋を回ったり、あてもなく物件を内見したりするのは無謀の極み……。
物件探しのための札幌滞在期間も限られているため、お世話になりたい不動産屋さんと内見したい物件をあらかじめ絞り込んでから挑もうと考えました。
するとどうでしょう……びっくりするほど不動産屋さんごとに対応が異なるではありませんか!
問い合わせた店舗は全部で4つだったのですが、あまりにみんな個性的で「不動産屋さんも相性なんだなぁ……」と感じました。
この記事では、札幌の不動産屋さん4店舗に「ファミリー向け賃貸マンション」について問い合わせた時の体験談をお届けします。
この記事はこんな方におすすめ
- ネットで賃貸物件を探す手順・問い合わせる内容を知りたい
- メールだけで賃貸物件を探すときに起こりうる問題を知りたい
- 物件探し中に起きた珍事件を知りたい
不動産屋選び〜問い合わせメール送信
まずは不動産屋さんにメールで札幌のファミリー向け賃貸マンションを探している旨を伝えるのですが……不動産屋さんというのは星の数ほどあります!
基本的に賃貸物件の取り扱いはどの不動産屋でも変わらないので、極端な話どこの不動産屋を利用しても同じような物件しか出てこないはずなのですが、不動産屋選びをしくじるとイマイチな物件しか紹介されなかったり、必要のない費用を請求されたりするとかしないとか。
入居後もなにかとお世話になることもあるため、できるだけ自分にあった不動産屋さんと契約したいものです。
そんなわけで今回私はGoogle Mapのレビュー機能を使って以下の条件にあう不動産屋さんを探しました。
- 居住希望エリアにある
- 駅から近い
- 評価が良い(Google Mapのレビュー欄)
条件にあう不動産屋さんは全部で4つ。連絡は各不動産会社の公式サイトのお問い合わせフォームを使用しました。
初回連絡で伝えたことは以下の通りです。
不動産屋への初回問い合わせで伝えたこと
- 希望物件の条件
- 入居希望日
- 条件で当てはまるものでおすすめの物件情報を送ってほしい
- 送ってもらった物件情報の中で気に入ったのがあれば内見したい
余談なのですが、公式サイトではなく不動産ポータルサイトのSUUMOの「不動産会社検索(https://suumo.jp/kaisha/)」を使えばもっと楽だったなーと思いました。(理由は後述します)
賃貸物件問い合わせに対する札幌の不動産屋さんの対応
お問い合わせフォームから連絡をすると、4つの不動産屋さんのすべてが当日中に何らかのレスポンスがありました。
賃貸物件はスピードが命!ということもあり、早いところでは送ってからものの数十分で連絡が!
しかし返答方法、返答内容に関しては4社が4社異なる、非常に個性的な結果となったのです。
私が問い合わせた札幌の不動産屋さん4社の対応を返答があった順にご紹介していきます。
地域の老舗不動産仲介チェーンA社
今でこそ東京に住んでいる私ですが、生まれも育ちも北海道の道産子ちゃんです。札幌にはのべ14年間住んでいて大学も札幌のど真ん中。私の楽しかった青春の日々は札幌そのものだったりします。
そんな北海道愛にあふれる私なので、できれば地元の会社を利用したいと思い、いの一番に地域の老舗チェーンAに連絡しました。
A社は私が子どもの頃から存在している会社で、CMもバンバン打っていたので、おそらく北海道民にはおなじみの不動産屋さんだと思います。
問い合わせフォームにメールアドレスと電話番号必須だったので記入。
返信方法にメールと電話が選べたので「メールのみ」を選択しました。
すると……フォーム送信から約20分後。
突然、市外局番011から電話がかかってきました。
その時私は息子(0歳)の寝かしつけ真っ最中。着信音を切っていたので息子が目を覚ますことはありませんでしたが、電話が切れたと思ったら、またかかってくる……を、2度ほど繰り返されてブチギレそうになりました。
お問合せフォームの「連絡はメールのみ」のチェック欄は一体何だったのでしょうか……。
しかもその後、メールは一切なし。フォーム送信直後に「お問い合わせありがとうございました」の自動メッセージは届きましたが、中の人からのメールはありませんでした。
その2日後、再度電話がありましたが、またまた息子の寝かしつけ中で出られず。
電話不可と言っているにも関わらず、いきなり電話をかけてくる(しかも2回とも寝かしつけ中!)ような会社とはやってられないと思ったので折り返さずにいたら、ついに中の人からメールが届きました。
さては……? と、迷惑フォルダを漁ってみると「お問い合わせありがとうございます。物件情報送ります」という内容の8MBのPDFが未圧縮で添付されたメールが発掘されました!!
電話の件といい、PDFの件といい、個人的に反りが合う気がしなかったのでA社とのやり取りは終了です。
地元では割と有名な不動産仲介チェーンB社
2軒目も北海道の不動産チェーン。個人的にはA社ほど馴染みがないけど、ビル広告なんかでよく見かける札幌では割と有名なチェーンです。
B社の公式お問い合わせフォームは電話番号が不要だったので記入せず。やりとりはすべてメールで行ないました。
問い合わせフォームからの連絡から30分後、担当者から自己紹介と条件に関する追加質問がメールで送られてきました。ちょうど息子が寝付いて手が空いていたのですぐに返信すると、2時間後には条件に合う物件を5件ほど送ってくれました。
物件のデータはSUUMOのURLで非常にわかりやすく好印象でした。
メールでの対応も店舗のアクセスも良かったため、ひとまずB社で内見させてもらおうと思い、紹介された1物件(物件a)と独自で見つけ出した2物件(物件b・c)、合計3件の内見希望を提出してホッと一息。
しかしその2日後、内覧の予約は希望通りに通ったものの、私が見つけた2物件bとcはいずれも申込済みのため内見不可とのメールがきたのです。
私は多分世の中的には引っ越しマニアに分類されるほどの引っ越し好きで、用がなくとも物件情報サイトを見ているような変な人なので、引っ越しの雰囲気が漂い始めたら、引っ越し予定のエリアの物件を毎日ずーーーっとチェックしてるんです。
で、B社に内見希望を出した2物件は、SUUMOの新着物件でその日出たばっかりのものだったんですよね。
SUUMOでは再掲載も新着扱いになるので、再掲載の新着なのか、本当の新着なのか分かりづらいんですけど、この2ヶ月間条件にあう物件がないか毎日ずーーーっと眺めてたので、該当の2物件(bとc)が再掲載ではない本当の新着物件の確率は極めて高いのです。
「SUUMOに掲載されてから2日間で申込みが入って内見不可」
全くありえない話ではありませんが、1件だけならまだしも、2件ともっていうのはちょっと考えがたい……。3月の引っ越しシーズンでもあるまいし。2件ともまったく別の会社が管理しているみたいだし。
この件があって、対応が良くて気に入っていた不動産屋B社に不信感が生まれました。
とはいえ、紹介された物件aの内見予約を入れてしまったので、とりあえず札幌の店舗に来店する約束をしてメールでのやり取りは終了です。
内見時の対応に関しては後述しますが、結果を早く言いたいので端的にB社がどうだったかというと……
これまで出会ったことがないレベルにクソ・オブ・クソ対応でした!!!!
B社というか、担当者個人の問題だとは思うんですけど……。詳細読みたい方は「内見編」の記事をご覧ください。
中堅規模の全国チェーンC社
3件目は全国チェーンの不動産屋さん。CMとか本当にたまーーーーに見かけるので興味ある人は知ってるレベルの知名度クラスだと思います。
私はこのチェーンをこれまで利用したことはなかったのですが、Google Mapのレビューが高評価だったのと、アクセスが良かったので問い合わせてみました。
公式サイトのお問い合わせフォームは電話番号が不要だったので、すべてメールでのやりとり。
1時間後、メールで条件に見合う物件情報5件ほどがPDFで送られてきました。
文章もきちんとしたとても丁寧なメールだったのですが、このときはまだB社の対応のほうが気に入っていたのでC社は次点的な位置づけでした。
しかし前述のとおりB社からの「独自で見つけた物件bとcの案内不可」連絡を受けて事態は一変します。
で、C社に「この物件bとcを内見したい!」とメールを送ったところ……
メールを送ったのが金曜日の夕方だったのでいたしかたなし。
そして週明けの午前イチにきたメールの内容がこちら……!
!?
B社が物件bとcについて嘘をついているのか、それともC社が案内できないけど「とりあえずきてもらえばこっちのもの」と思って嘘をついているのか……。私はどっちが本当のことを言っているのかわからなくなりました。
とりあえず「内見可能」ということなので、独自で見つけた2物件(物件bとc)をC社に案内してもらう約束をして、メールでのやり取りは終了です。
全国チェーン大手不動産仲介業D社
4件目に問い合わせたD社は、誰もが知る超大手の賃貸不動産チェーン店です。
正直4件も問い合わせるつもりはなかったのですが、B社とC社が全く逆のことを言いだしたので不審に思い、セカンドオピニオン的な意味合いで問い合わせました。
問い合わせた内容は他の3社とは異なり「独自で発見した物件bの空室確認」です。
D社を選んだ理由は、SUUMOで物件bの情報を掲載している会社だったから。SUUMOの問い合わせフォームはめちゃくちゃ単純で、メールアドレスを記載して、問い合わせたい内容にあった項目にチェックするだけ。
こんなことなら最初からSUUMO使っときゃよかった。
フォーム送信から数時間後にD社から返信がありました。
今のところ「独自で見つけた物件b」に対する返答はこんな感じ
B社「ありません」
C社、D社「あります」
多数決でいうと、B社が嘘をついていることになるけど「物件b」がおとり物件という可能性も捨てきれないので、やっぱりどっちが嘘をついているのかさっぱりわからない。
もう誰も信用できない人狼ゲームの市民のような状況に陥ってしまった私……。
確かに「物件b」はスペックと家賃のバランスを見てもお得な物件だとは思うのですが、この物件が大本命というわけではないので「嘘つきは一体誰なのかなっ…!?」という好奇に満ちた気持ちで札幌へ内見の旅へと繰り出しました。
「札幌の不動産屋さんの物件問い合わせ対応」まとめ
約1週間かけて、4つの不動産屋さんとメールを中心にやりとりして最終的にはB社とC社の2店舗で3つの物件の内見予約をしました。
私がSUUMOで独自で探しだした「物件bとc」をめぐって全く真逆の返答をしたB社とC社。内見では一体どんな対応をしてくれるのでしょうか……!?
内見時のB社、C社の比較については別記事でまとめますので、続きが気になる方はそちらもご覧ください。
頼れる不動産屋さんを探すなら「SUUMO(スーモ)」の不動産会社検索がおすすめ
リクルートの不動産ポータルサイト「SUUMO(スーモ)」には物件検索機能以外にも様々な検索サービスが充実しています。
インターネットで賃貸物件を探す場合、物件情報を掲載している不動産屋さんに問い合わせる方がほとんどだと思いますが、この記事のように「信用できる不動産屋さん」を探したい場合は、SUUMOの不動産会社検索が非常に便利です。
メリット1:検索機能が充実していて探しやすい
ココがポイント
- エリア>路線>駅で選べる
- オプション検索が充実
メリット2:入力フォームがシンプル
不動産会社の公式サイトのお問い合わせフォームは、各社がそれぞれ異なったフォーマットです。
どこも似たようなものなのですが、会社によっては電話番号の入力が必須となっていたり、希望する物件の条件を手入力しなければならなかったり。
電話番号を書くと都合の悪いときにもガンガン営業電話がかかってくるの入力したくないのですが、SUUMOのお問合せフォームはメールアドレスだけで問い合わせられて素晴らしい。
物件の希望条件を伝える場合は表示から選ぶだけなので入力もかんたんです。条件を伝え漏れる心配も少なくなります。
ココがポイント
- 電話番号入力が必須ではないので、変な時間に電話がかかってくることを防げる
- 希望条件は表示から選ぶだけなので、伝え漏れが防げる
メリット3:気になる不動産屋さんにまとめて問い合わせできる
実はこれがSUUMOの不動産検索を使う最大のメリットなんじゃないかと。
この記事で私はGoogle Mapでアクセスしやすい不動産屋をピックアップして、公式サイトから1件1件問い合わせたのですが、それぞれフォームが微妙に異なっていて入力が意外と面倒でした。
SUUMOの不動産検索は一度に複数の会社に連絡ができるので、お問い合わせフォームへの入力は1回でOK。
フォーマットがみんな同じなので、各社の対応も比較しやすくなると思います。
ココがポイント
- 一度に複数の不動産会社に問い合わせができる
- 全店に同じお問い合わせ内容が送られるので、対応を比較しやすい